TOEFL®iBTテストの概要について
TOEFLiBTテストは非常に複雑なテストです、
そのためまずはテストの全容について理解を深めましょう
TOEFLiBTは日本人にとって非常に難易度の高いテストです。なぜなら、文法を問うような問題は一切なく、しかもインプットとアウトプットを同時に測るIntegrated
Taskという常に机上で勉強を続けてきた日本人には非常に難易度の高いセクションがあるからです。
しかし、アメリカ・カナダを中心に海外の大学・大学院を目指すかたは避けては通れない道ですので、まずはしっかりテストの概要を抑えましょう。
TOEFL®iBTテストの概要について
前述した通り、このテストの最も顕著な特徴は、「読む」「聴く」というインプットと「書く」「話す」というアウトプットの能力を同時に試され、「読んで聴いて話す」「読んで聴いて書く」などのIntegrated
Tasksが導入されたことです。これにより、TOEFLはさらに実践的な英語能力テストに生まれ変わったのです。 全体像の具体的な特徴については下記まとめてありますのでご参考ください。
TOEFL®iBTテストは4セクション
iBTはListening、Reading、Speaking、Writing の4セクションで構成されていて、日本人の得点源だったStructure:文法セクションがなくなりました。文法に代わってスピーキングのテストが導入されたため、日本人にはかなり厳しい試験となることは上記で述べた通りで、英語を話すことに慣れていない人は、かなりの対策が必要です。
受験者は、コンピューターとマイクが付いたヘッドセットを使って解答します。またiBT では、各セクションでメモを取ることが可能です。Writing
セクションでは、CBT の時はペーパーに手書きも選ぶことができましたが、IBTでは全ての受験生がコンピューターに直接タイピングしてエッセーを書くことになります。
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テスト時間は約4時間半の長丁場
TOEFL IBTは、約4時間半のとても耐久力と忍耐力の必要なテストになります。通常英検や学校内の期末、中間試験、または大学入試でも約3時間程度ですから、約4時間半をわずか10分の休憩を挟み受験することは慣れていないと至難の業です。その制限時間の中で出題される問題数は以下の通りです。
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※Reading と Listening セクションには、ETSのテスト開発のための参考問題として使用する実際の得点にはカウントされない模擬問題(ダミー問題)も含まれています。模擬問題がどの程度含まれているかによって試験時間と問題数が異なります。
スコアは120点満点
スコアは0〜120点満点になります。TOEFL CBTのときのように、試験終了直後にコンピューター画面では今回のスコアのレンジ(目安)が出ることはありません。スコアは試験日から約2週間後、郵送またはウェブで確認することができます。
CATが廃止
TOEFL IBTではComputer Adaptive Test (CAT)が廃止されました。CATとは、回答した問題の正誤によって次の問題が変わるというものです。そして前の問題に戻ることはできません。例えばCATが適用されたテストでは、問題の最初の5問程度を緊張のあまり間違ってしまうと、その後は全て簡単な問題のみの出題になり、その後正解数を上げても効果はありません。そして前の問題に戻れませんので、最初の5問までの集中力を試されることになります。本番やプレッシャーに弱い方には苦手なテスト定式でした。
TOEFLIBTからはCATが廃止され代わりにLinear形式 が適用されます。Linearでは問題の正誤性が出題される問題の難易度に影響しないため、前の問題に戻ることもでき、難易度の高い問題は後回しにするなどのテクニックも使うことできます。
Note Takingが可能
TOEFL IBTではテスト全体と通してメモをとることができます。そのため、リスニングセクションなどで聞き取れた内容をメモしたり、ライティングの際はエッセイを書き始める前にドラフトを作成するなどのテクニックを使うことができます。
このメモ書きにより、日々の勉強方法なども大きく変わってきます。こういったIBT TOEFLで初めて追加された内容は、テスト本番でできるだけ活かせる様いち早く日々の勉強に取り入れていくことが必要です。