TOEFL®iBTテストスピーキングセクションについて
TOEFLiBTテストSpeakinggスピーキングセクションは、
カンバセーションではなくスピーチ(プレゼン)です。
ここではまず、独学でライティング対策を行っている方のためにスピーキングセクションの概要と特徴について詳しく解説致します。
TOEFLiBTのスピーキングセクションはIELTSや英検のスピーキングセクションとは大きく異なり、相手がいるカンバセーション(会話)ではありません。マイクに向かってしゃべりいわゆるスピーチとなります。そのため回答をいかにオルガナイズし効果的にしゃべるかがポイントになります。
TOEFL®iBTテスト:スピーキングセクション概要
スピーキングセクションはただ流暢にしゃべるだけでは逆効果
TOEFL IBT スピーキングセクションは、 IBT テストで初めて導入されたテストです。スピーキングセクションは、日本で実施されている英語検定(英検)2級以上で課せられるような英会話のテストではありません。
あくまで大学の授業で行われるディベートやディスカッション、プレゼンテーションといった課題をこなすだけのスピーキング力があるかを問われるテストです。
そのため、発音を気にし過ぎるたり、スラングなどを多用して流暢さを過度にアピールしたり、装ったりするとかえってマイナスイメージになります。あくまで公用で知識人が使う英語を話せるようになる必要があるのです。
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IBT TOEFLスピーキングセクションの特徴と注意点
IBT TOEFLスピーキングセクションの問題は、試験会場にあるマイクが付いたヘッドセットを着用し、画面を見ながらマイクに自分の声を吹き込む形で回答します。マイクに吹き込まれた声は全て録音され、ETSに送られ採点されます。
コンピューターテストに慣れていないばかりでなく、コンピューターの画面相手にしゃべりかけることは最初は相当困惑すると思います。普段からマイク付きヘッドホンを購入して日本、英語問わずにしゃべる練習と心がけることが重要です。
また、全体を通じてメモ書きが許されていますので、それぞれの問題に設けられた準備時間をメモ書きに十分活かすことが重要です。
TOEFL IBTスピーキングセクションの問題傾向
TOEFL IBTスピーキングセクションで出題される問題は、スピーキングのみの「Independent Task」と、リスニングやリーディングと組み合わされた「Integrated
Task」があります。
■Integrated Task:
Integrated とは、「複合」という意味で、Integrated Taskとは「複合問題」という意味です。スピーキングだけでなく、リスニング、リーディングなどの技能を合わせて解答する必要がある問題のことを言います。Integrated
Taskには以下の2種類があります。
(1)Reading → Listening → Speaking(2問)
文章を読む→文章の内容と同じ内容の講義か会話を聞く→呼んで聞いた内容について口頭で回答
回答準備時間:30秒
回答時間:60秒
(2)Listening → Speaking(2問)
講義か会話の一部を聞く→聞いた内容について口頭で回答
回答準備時間:20秒
回答時間:60秒
Integrated Taskで取り上げられる話題は「キャンパスライフ」と「講義」になります。「キャンパス」では、週末の予定、宿題内容、寮生活、卒業後の進路、などになります。
講義は実際にアメリカの大学で開講されているクラスの一部がリスニングの課題になります。講義の内容を把握するよりキャンパス内のカンバセーションの方が簡単に聞こえるかと思います。
■Independent Task:
個人の考えや好みなどのについて聞かれ答える問題。個人の考えや好みについてどれだけ話すことができるかを問われる問題。準備時間が15秒に続き45秒でスピーチを行う。
特に熱を込めて訴える必要はなく、どれだけ自分の意見を明確に伝え、論理的にそれを説明できるか、ということが問われます。その考え方ではライティングセクションと同じです。
問題は、「自分の好み」、「自分にとって大事な出会い」などとてもプライベートな質問になります。 発音やイントネーションも採点対象ではありますが、過度にネイティブに近づける必要はありません。それ以上に大事なことは、いかにクリアに自分の意見を伝えることができ、それを論理的に説明できるか、ということが問われます。
例えば「どんな本を好んで読むか?」という問いに関して、まず最初に「週間雑誌を好んで読みます」理由は3点あり、最初は「〜」、2点目は「〜」と順序立てて話し、できればその中に具体例や自らの経験談などを入れるとなお良いです。そして再度に「以上のような理由で週間雑誌を読むことがすきです。」と閉めます。
スピーキングセクション採点ポイント
TOEFL IBTスピーキングセクションは、録音されたスピーチを元に3人の審査官がそれぞれの問題を別々に採点する。その際のTOEFL
IBT スピーキングセクションの採点ポイントは下記の5つです。
1 流暢 話すスピードと余計な間を空けない。
(準備時間終了後に話し出すのが遅れたり、言葉の間が1秒でも空くと大きな減点となります。)
2 発音 ゆっくりでもアクセント、発音は間違えないようクリアに伝えること
(特にL,Rや、Th,など日本人独特の弱点を克服すること)
3 単語 同じ単語や単純、幼稚過ぎる単語の連呼は原点の対象
4 文法 単語の羅列ではなく、アカデミックな場でも通用する教養ある表現を心がける。
5 内容 聞かれている問題を正確に分析・論理的に述べられていなければなりません。